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峠の茶屋公園 [熊本の観光]

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熊本県玉名市の前田家別邸を見学した後は、熊本市にある「峠の茶屋公園」を訪れました。金峰山の麓にあり、敷地内には峠の茶屋・峠の茶屋跡・食事処などがあります。1896年(明治29年)に熊本の高校へ赴任した夏目漱石は翌年、小天(現在の玉名市天水町)に出かけました。その旅の体験をもとに小説「草枕」を発表して、漱石の代表作になりました。
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漱石が立ち寄った鳥越の峠の茶屋は老朽化のため、残念ながら解体されました。現在の茶屋は1989年に復元されて当時の面影が感じられる造り、看板は当時のものが使われているそうです。復元された茶屋は夏目漱石に関する資料を展示した資料館になっています。
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《左上:茶屋跡、右上:食事処》 裏手を少し行くと、竹林の中に峠の茶屋跡があります。草枕の中では、「おい、と声を掛けたが返事がない・・」の名場面として登場。茶屋跡や資料館を見学した後は、敷地内の食事処を利用しました。 《2014年1月》
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《あわ飯定食》 だんご汁・あわ飯・おかず3種類が付いたあわ飯定食(750円)を注文。だんご汁はうどん麺のような極太の団子が入り、鶏肉・椎茸・ちくわ・白菜・ネギなど具だくさん。スープの味も美味しく、リーズナブルな値段でいいですね。
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《左上:甘酒と茶屋まんじゅう、右上:熊本地サイダー》 茶屋まんじゅう(100円)は、さつまいもを裏ごしして揚げてあり、外はカリカリ、中はしっとりして甘い味。おやつに茶屋まんじゅうもオススメです。熊本産の南高梅やデコポンで作られた地サイダーもあります。

峠の茶屋公園  熊本県熊本市西区河内町岳5-4
開園時間 9:00~17:00、食事処・売店 11:00~17:00
休園日 火曜日(祝日の場合は翌日)

《石畳の道》
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漱石が小天へ旅行した道が「草枕ハイキングコース」に設定され、約16km続いています。ハイキングコース上にある「石畳の道」への目印は、河内町の追分バス停(ラーメン横道そば)から県道1号線を天水町方面へ約30mの場所に案内板があります。山道を徒歩で約6分行くと、石畳に到着しました。入口に「家を出て師走の雨に合羽哉」の句碑が立っています。
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竹林の中に石畳が続き、散策を楽しまれる方も多いそうです。草枕ハイキングコースの起点は熊本市の岳林寺になり、鎌研坂~鳥越の峠の茶屋~石畳の道~野出の茶屋跡~前田家別邸(終点)へ続いています。漱石が旅した当時は、たくさんの方が行き交っていたでしょうね。
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