三角西港

熊本県宇城市・ＪＲ三角駅と三角港（東港）から車で約１０分の場所にある「三角西港」を観光しました。１８８４年（明治１７年）から約３年の歳月かけ、オランダ人水利工師ムルドルの設計により築港されました。１８８７年（明治２０年）開港後は熊本県随一の貿易港として栄え、明治の３大築港の１つと言われています。築港１００周年にあたる１８９７年、当時の建造物の復元や一帯の公園整備が行われました。《訪問日２０１１年１１月》

７００メートル以上にもおよぶ石積みの埠頭や水路・橋など、ほぼ当時の姿で残されています。２００２年に国の重要文化財に指定され、２００９年にはユネスコの世界遺産暫定リストへ九州・山口の近代化産業遺産群の１つとして追加掲載されました。

今はとても静かな港ですが、全盛期はたくさんの船が着岸し賑わっていたでしょうね。テレビのロケなども行われており、ＮＨＫスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケも行われたそうです。レトロな港散策も人気で団体バスも数台、訪れていました。

《浦島屋（カフェ・休憩所）、ムルドルハウス（物産館）》　浦島屋は当時建っていた旅館を復元した施設です。文豪の小泉八雲が滞在し紀行文に当時の様子を紹介しています。ヨーロッパ風のレトロな建物は物産館です。

荷物・乗客を扱う廻船問屋（旧高田回漕店）も見学しました。２階建ての立派な建物は当時の繁盛ぶりが感じられます。荷役倉庫として使われていた土蔵造りの建物もありレストランとして営業しています。他にも当時の建物が復元されて見所があります。

三角西港　　熊本県宇城市三角町三角浦