大江天主堂 [熊本の観光]
熊本県・天草観光へ出かけて、﨑津教会を礼拝した後は車で約１５分の場所にある大江天主堂（大江教会）へ向かいました。キリスト教解禁後、天草で最も早く造られた教会になり、現在の聖堂は１９３３年に宣教師ガルニエ神父と当時の信者たちが心と力を合わせて建立。設計は長崎の教会を数多く手掛けた鉄川与助氏、重厚なロマネスク様式で建てられました。
１９０７年に与謝野鉄幹（寛）・北原白秋・吉井勇など５人がキリシタン史跡探訪を目的に天草を訪れた際、ガルニエ神父を訪ねました。キリシタンの歴史や異国情緒溢れる天草の自然に心打たれ、その紀行文を「五足の靴」として発表しました。《訪問日２０１６年１月》
《左上：ステンドグラス、右上：パンフレットを購入》 内部は撮影禁止となっているので写真はありませんが、色彩豊かなステンドグラスが美しく、荘厳な雰囲気が漂っています。
《アダム荒川殉教碑》 アダム荒川は１６１４年の禁教令により神父がいなくなった後、代わりに教会を守り信者たちの精神的支えとなりました。迫害後、捕らえられて激しい拷問に耐えて殉教。２００８年、ローマ教皇ベネディクト１６世により栄誉ある福者にあげられました。殉教地の近く富岡城跡（天草郡苓北町）にアダム荒川の祈念広場が造られています。
大江教会 熊本県天草市天草町大江１７８２
開館時間 ９：００～１７：００（日曜日はミサのため１１：３０から）
休館日 月曜日（祝日の場合は翌火曜日）
